2004年04月27日
 2003年度の伸銅品生産(速報)は前年度比1・8%増の100万6519トンと、3年ぶりに100万トンを超える見込みとなった。

 日本伸銅協会が26日発表したもので、暦年では99万2188トンとわずかに届かなかったが、デジタル家電に代表されるIT・半導体向け需要の立ち上がりや中国特需による国内景気の回復、民間の設備投資意欲の増大など、後半の追い上げが寄与したと見られる。
 古河電工は26日、バイオ、メディカル分野向けの波長488ナノメートル青色レーザーを開発、販売開始したと発表した。波長976ナノメートルのガリウムヒ素系半導体レーザーに波長変換素子を組み合わせて、半分の波長に変換したもの。従来のアルゴンガスレーザーより小型・長寿命・低消費電力で、かつ安定した光学性能を得ることに成功した。現在サンプル出荷中で、06年度には売上高10億円をめざす。

 住電日立ケーブルの共同流通センターが名古屋市内に5月6日、設立される。グループ流通企業の昭和電氣、光電舎、そして住電日立ケーブルの物流部門を担当してきた日立電線商事の共同出資によるもの。

 共同流通センターの正式名称は「住電日立中部流通センター」。敷地面積は1万平方メートル、在庫量は約500トン規模。所在地は名古屋市南区戸部下(最寄り駅JR笠寺駅)。