2004年05月25日
 三菱マテリアルの加工事業カンパニー・超硬製品事業部は本年度、ソリッドツール向けを中心に対前期比約2倍の設備投資を行う。自動車・IT産業好況に伴う切削工具のおう盛な需要と、中国や東欧など今後伸びが見込まれる地域への現地対応を強化するもの。これにより、03年度に続いて04年度も同事業の増収を見込む。
 三菱マテリアルは24日、5月積み鉛建値をトン当たり6000円引き上げて13万6000円に改定すると発表した。先週末までの海外相場堅調を受けたもので、今月3回目の引き上げとなる。月間平均建値は2000円高の12万9300円。

 東邦チタニウムはスポンジチタンの増産対応を図る。本年2月以降、需要家からの引き合いが活発化しているため段階的に増産態勢を整え、03年度の月産平均565トンから05年2月には月産880トンにする。これにより、一時は60%を下回っていた稼働率も80%まで引き上げる計画で、05年度中にはフル操業をめざす。