2004年05月26日
 住友軽金属工業は25日、04年3月期決算を発表した。それによると、単体の業績は、売上高1761億6400万円(前期比1・8%増)、営業利益93億4000万円(同8・1%増)、経常利益47億7200万円(同10・8%増)、当期利益31億5900万円(同28・6%増)で、増収増益を達成し、1円50銭の配当(復配)を行う。また、連結ベースでも改善傾向が顕著で、増収増益としっかりした展開となっている。
 大手サッシメーカー3社の04年3月期決算がまとまった。それによると、全社とも増益を確保し、利益面を中心に底堅い展開。新設住宅着工戸数が対前年度比2・5%増と比較的しっかりしたほか、各社が取り組むコストダウン効果、採算性を重視した営業姿勢などがプラスに寄与している。

 【INAXトステムHD】
 セグメント別では、連結ベースで住宅関連事業事業売上高が7402億8100万円(前年同期比3・3%増)、ビル関連2160億1500万円(同0・6%増)、その他111億9700万円(同3・2%減)。

 【新日軽】
 部門別の売上高(単独)は、住宅建材648億1500万円(同9・0%増)、エクステリア231億8500万円(同3・6%減)で、住宅用建材全体では880億円(同5・3%増)。また、ビル用建材は615億9700万円(同7・2%減)と、低調に推移した。

 【不二サッシ】
 売上高(単独)の内訳としては、ビル建材が677億7000万円(同4・4%減)、住宅建材106億7800万円(同25・7%減)、環境事業38億3300万円(同33・1%減)、その他28億9800万円(同19・5%増)。

 銅と亜鉛地金の国内建値が25日、同時に引き上げられた。前日には鉛建値も続伸している。海外非鉄相場(LMEセツルメント)が需給タイト化を背景に下支えられるなか、堅調ムードを取り戻しつつあり、為替動向も比較的落ち着いているのが理由だ。

 日鉱金属は銅建値をトン当たり1万円引き上げて36万円に改定した。三井金属は亜鉛建値を3000円引き上げて16万2000円に引き上げた。海外亜鉛相場が1000ドル台前半で安定推移するなか、円安効果もあり4月21日、5月17日に続く上伸。