2004年06月10日
 日鉱金属は9日、6月積み銅建値をトン当たり1万円引き下げ、35万円に改定した。先週来のドル安円高傾向の下、週明け2日目の海外銅相場が急反落したためだが、5月明けから1カ月以上にわたって35―36万円の間を往復し続けている。国内銅市場関係者では、建値34万円への底割れを覚悟する場面もあったが結果的に36万円に反発したりと、方向性がつかめない状況だ。
 三協アルミニウム工業は9日、同社など4社が交付を受けた新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の04年度課題設定型産業技術助成事業の進捗状況および概況を発表した。プロジェクト終了期限の07年度末までに、環境負荷の低いマグネ溶解技術の開発・改良を進め、自動車など輸送機向けの実用化を図る。

 三協アルミなどがNEDOから交付を受けたのは「SF6フリー高機能発現マグネシウム合金組織制御技術プロジェクト」。プロジェクトの総額は3年間で16億円で、参加各社と国が折半する。

 大手伸銅N社は9日、原料買値を前回(6月1日)に比べて、銅系でキロ当たり5円、ダライ粉で同3円引き下げることを決めた。

 指標となる産銅産銅が同日、トン1万円値下げの35万円(月間平均35万2700円)に緊急改定されたことに伴う措置。

 新価格は、ダライ粉がキロ230円、2号銅線で同279円、ナゲットが同284円(いずれも120日手形ベース)。