2004年06月23日
 トヨクニ電線(本社=東京都豊島区、猪口洋志社長、社員365人)は今期、光ブランチケーブルや光関連機器など独自性の高い製品の拡販と、継続的な合理化策を両輪に一段の収益強化を図る。一昨年の電力ケーブル部門からの撤退によるマイナス要因を前期までに払拭し、経営資源の住宅・ビル加工部門、光通信ケーブル部門、光加工部門への集中が好循環を形成していこうとしている。
 三菱マテリアルは22日、6月積み鉛建値についてトン当たり13万8000円に引き上げると発表した。引き上げは今月明け以来で、このところの続落基調に歯止めがかかった。月間平均建値は、1900円高の13万7200円。
 三井金属は液晶パネルの透明導電膜に使うITO(インジウムと錫の酸化物)ターゲット材を増産する。ひっ迫する需給を背景に3月末には月産12トン態勢を整えたものの、薄型テレビ向けに今後も液晶パネルの需要拡大が続くと判断。さらに数億円を投資して今秋までに17トンに生産能力を増強する。