2004年06月28日
 三菱電機メテックス(本社=神奈川県相模原市、佐土原清修社長)は、中国・広州市で伸銅品のスリッター設備を設置し、本年8月末にも稼働を開始する。同社の代理店である電機資材(本社=東京都千代田区、荒勝彦社長)が資本参加している広州日宝鋼材制品(所在地=広州市番禺区)の工場敷地内に、スリッター設備1基(加工能力=月間150トン)を導入し、リン青銅、洋白などのスリット加工を行う。日系のコネクターメーカーをはじめとする現地ユーザーへの販売対応を迅速化、強化することなどが目的。半年以内に、華南地区の総需要の約10%に相当する月間100トン以上の加工・販売をめざす。
 アンチモンの国際相場が続落している。25日入電(現地24日)の欧州非鉄金属価格はトン2650―2550ドル。前回の下落から比べると、高値で50ドル、安値で100ドルのマイナスとなり、本年2月の水準まで値を戻した。
 日本電線工業会は25日、04年4月の電線出荷実績および5月の出荷見込みを発表した。4月の銅電線の総出荷量は対前年同月比7・7%増となり1―3月期の好調を維持したが、5月分については同2・8%減と一服した。好調のけん引役だった建設・電販部門が同5%減と息切れし、輸出も大幅減で、連休の影響を加味しても例年よりやや大きい落ち込み幅となった。