2004年06月29日
 モザンビーク共和国にあるアルミ製錬、「モザール」プロジェクトに拡張計画が浮上している。08年以降、新規の製錬ラインを設け、最大生産能力を引き上げ、年産約80万トンにする。実現すれば、新規の投資額は全体で約5億ドルになる見込み。
 日本伸銅協会が28日発表した5月の伸銅品生産(速報)は、前年同月比2%増の8万7370トンとなり、8カ月連続で前年実績を上回った。ただ、5月の水準としては1985年以降8番目に低い水準で、稼働日数を考慮しても3―4月の実績に比べて需要が一段落してきたことがうかがえる。

 品種別では、最多品種である黄銅棒が2万トン台を維持しつつも10カ月ぶりに前年実績を割り込み、リン青銅板・条は再び4000トン台に戻した。
 LME、NYC取引所在庫が依然として減り続けている。先週末にはNYCが10万トン台を割り込んだ。LMEでも同様の水準にあり、加えて上海でもすでに5万トン近くまで圧縮されている。世界の銅現物減少を映すものとして目が離せないところだ。