2004年07月07日
 住友金属鉱山伸銅(本社=東京都台東区、金子満男社長)の2004年3月期決算は、売上高72億5500万円(前年比7%増)、経常利益7億6500万円(同62%増)、当期利益7億7200万円(同67%増)の増収増益となった。

 販売量は1万8574トン(同2%減)と前年並みにとどまったが、堅調な自動車関連、昨秋から回復したIT向け需要が売り上げを下支え、また、量より質を求めた高付加価値製品への生産シフトやコストダウンが収益拡大につながった。
 日鉱金属は6日、7月積み銅建値をトン当たり1万円引き上げて35万円に改定すると発表した。先月9日に36万円から1万円安となった後、34万円まで続落していたが、海外銅相場が上伸、円安にも助けられる格好で約1カ月ぶりに反発した。
 LMEニッケル相場が騰勢を強め、2月以来の高値圏にある。5月以降、LME在庫がおよそ半減し、地合いが引き締まっていたところへ、コリアニッケルでの生産障害が買いを集める結果となっている。

 LMEニッケル相場(セツルメント)が急速に強含んできたのは先月中旬。1万3000ドル前後から半月の間に1万5000ドル手前まで約15%上伸。

 7月に入っても在庫減少が続き、先週末には1万5000ドル台に乗せたが、このところのコリアニッケル(韓国)における生産障害(本紙2日付)のニュースに市場が反応、買い進まれて今週明けには1万5760ドルへと急伸した。