2004年07月12日
 住友金属鉱山は東予工場(愛媛県)で、電気銅生産能力を現行から50%増となる45万トン態勢への増強計画を進めているが、鉱石を乾燥させるロータリー・スチーム・ドライヤーの新設や酸素・硫酸プラントの増強といった周辺設備投資を昨年までに終え、鉱石中の貴金属を効率的に回収する新プラントも来月には金や白金の1期に加え、銀を対象にした2期分が完成する予定。最重要工程である電解設備もすでに新棟が立ち上がり、鉱石確保についても今年央交渉以降、次段階の増強を前提にしたものになる模様だ。
 昭和電工は、ベネズエラのアルミ製錬、CVGベナルム社の日本側株主を代表し、先月26日に開催されたベナルム社の株主総会での決議案の無効を求めて、今月6日にベネズエラの裁判所に提訴した。

 ベナルムには、昭和電工のほか、神戸製鋼所、住友化学工業、三菱マテリアル、三菱アルミニウム、丸紅の6社が全体の20%を出資。残りはベネズエラ政府機関のガイアナ開発公団(CVG)が株式を保有している。

 日本アルミニウム協会は4月の自動車(二輪車含む)向けアルミ出荷実績をまとめた。それによると、圧延品、鋳造・ダイカストなどを合わせた総出荷量は、前年同月比6・1%増の12万1826トンとなり、5カ月連続で増加を記録。主力のダイカストをはじめ、圧延品も底堅さを保っている。