2004年07月16日
 同和鉱業は15日、液晶パネルの透明導電膜材料であるITO(インジウムと錫の酸化物)スクラップからのインジウム回収処理能力を倍増すると発表した。液晶パネル需要の増加に伴いITOのスクラップ回収市場も拡大する見通しであるため、全額出資子会社の秋田レアメタル(秋田市)に新設備を導入し、これまでの年50トンから世界最大規模の100トンに増強する。新設備は8月末に完成し、10月から稼働を開始する計画。
 佐藤金属(本社=東京都千代田区、佐藤保社長)は15日開催の取締役会で、愛知県春日井市に名古屋支店を開設することを正式決定した。同日付で開設準備室を設置し、9月1日に仮オープンさせる予定。国内事業所の開設は、1995年12月に設立した南関東営業所(2002年12月に支店昇格)以来9年ぶりで、国内では本社を含めて12番目の拠点となる。
 日鉱金属は15日、7月積み産銅建値をトン1万円値上げし、36万円(月間平均35万3800円)に緊急改定すると発表し、即日実施した。新建値36万円は6月初旬以来の高水準。