2004年08月09日(月)
 2004年央の銅買鉱交渉が先週末までに、TC(溶錬費)トン当たり62―63ドル/RC(精製費)ポンド当たり6・2―6・3セントで決着した。製錬側収入となる買鉱条件は前回の42―43ドル/4・2―4・3セントから大幅に改善され、日本の製錬各社にとって00年から続いてきた条件悪化は大きなターニングポイントを迎えた。今後、収益強化に伴って減産解除に向かっていく模様だ。
 三菱マテリアルは6日、海外鉛相場(LMEセツルメント)下落を受けて、8月積み鉛建値をトン当たり8000円引き下げ15万2000円に改定すると発表した。月間平均建値は、6500円値下がりし、15万3500円となった。

 鉛建値は、今月明け、海外相場が1000ドルを突破し高値更新したことや、円安を背景に90年9月以来となる16万円でスタートした。
 千住金属工業は、半導体関連の鉛フリーハンダ製品の生産能力を増強する。主力工場の栃木事業所(栃木県真岡市)でペースト材料となるハンダ粉末、子会社の千住電子工業(岩手県東山町)でハンダボールの生産ラインをそれぞれ増設、来月から稼働開始する予定。