2004年08月31日(火)
 古河電工の石原廣司社長は、軽金属部門の好調などを背景に、同社の05年3月期中間および通期連結業績が当初予想の水準で推移するとの見方を示した。昨秋実施した古河スカイの統合効果が収益を大きく底上げしている。ただ、情報通信部門は、国内需要の低迷と価格下落の影響が見込みより厳しく、米国の子会社OFSについては、業績を下方修正する可能性も示唆した。
 日本伸銅協会がこのほど発表した6月の伸銅品出荷量(全国)は前年同月比7・2%増の9万1392トンとなり、7カ月連続で前年実績を上回った。このうち内需は同7・2%増の7万5326トンで7カ月連続プラス。輸出は同7%増の1万6066トンで9カ月連続プラスとなった。
 財務省が30日に発表した7月の非鉄輸入通関実績によると、電気亜鉛が急増、銅系スクラップも増勢となった。いずれも国内での供給難から促進された模様だ。また、単価は引き続き前年同月比で高騰を続けている。

 電気亜鉛(精製亜鉛99・99%以上)は、前年同月の101トンから1804トンへと急増。自動車用めっき鋼板向け需要が堅調な一方、国内では鉱石事情もからんで増産が限られ、その分が手当てされたようだ。