2004年10月15日(金)
 大手非鉄製錬メーカー8社の2004年度下期地金生産計画が14日、出そろった。デジタル家電や自動車向けなどを最終用途先として内需が堅調を維持するなか、基礎資材としての非鉄地金の生産動向が注目されているが、亜鉛、鉛が定修後の反動でやや増勢にあるものの、銅では今回も減産傾向を踏襲する結果となった。全般的に下期も供給が大幅に緩和されることはなさそうだ。
 日鉱金属は14日、10月積み銅建値をトン当たり3万円引き下げて37万円に改定した。海外銅相場が投機売りに急落したことを受けた措置で、9月半ばの35万円から40万円に駆け上がってきた銅建値は、大きな調整局面を迎えた。ただ、月間平均建値は、1万8000円安となったものの、38万円の水準で本年最高値圏にある。

 また、三菱マテリアルは14日、10月積み鉛建値をトン当たり7000円引き下げて14万9000円に改定した。銅と同様、海外鉛相場急落を受けたもの。月間平均建値は、4200円安の15万600円。
 日産自動車(カルロスゴーン社長)は14日、新型高級セダン「フーガ」の販売を開始した。新型「フーガ」の主な特徴としては、ボンネットやトランクリッド、ドアパネルにアルミを採用し、軽量化を実現した点。ドア材にアルミを用いることで、軽い力での開閉を容易にするなど、走行性能、燃費性能向上だけでなく、快適性にも配慮している。