2004年10月18日(月)
 タイのフジクラ電子材料の各子会社で、生産増強が相次いでいる。LTECでは、携帯MP3プレーヤーなどに搭載される超小型ハードディスクドライブ(HDD)向けコイルアセンブリ部品の生産を本格開始し、来年3月をめどに月産50万個態勢、05年度にはその倍増をめざす。

 コネクター製造のDDKタイランドは、基板上に実装する超小型コネクターの生産増量を来年初めからスタート。フレキシブルプリント回路基板(FPC)を製造するPCTTも、アユタヤC工場の建屋がほぼ完成し、来年2月からの一部稼働開始にめどがついた。
 三宝伸銅工業はこのほど、かねてより休止を予定していた2100トン押出機を、本年12月末をもって停止撤去することを決定したと発表した。

 黄銅棒生産については既存の3000トン直接押出機と2350トン間接押出機の2台で十分に対応可能であり、さらに黄銅棒事業で包括的業務提携を結んでいる日本伸銅とのクロス生産によって、幅広い対応ができるとしている。
 銅、鉛に続いて国内亜鉛建値も海外非鉄相場急落から後退した。三井金属が15日、10月積み亜鉛建値をトン1万6000円引き下げて15万6000円に改定すると発表したもので、年内最大の下げ幅となった。