2004年10月27日(水)
 銅製錬各社は、2005年積み銅買鉱交渉において、年央交渉からさらに約40%改善となるTC(溶錬費)トン当たり90ドル/RC(精製費)重量ポンド当たり90セントでの決着をめざす。およそ7―8年ぶりの水準で、銅鉱石需給緩和から改善が進んだ年央に続き、製錬側では「正常化」への流れを加速させる。11月中旬に具体交渉に入るが、早期決着を図る。
 NEOMAXの2005年3月期の連結中間決算は、携帯電話やデジタル家電、工作機械用のモーター需要が好調に推移したことに加え、4月に行った日立金属の磁石事業との統合効果により、売上高は前年同期比32・7%の大幅増収となった。利益面でも、経常利益は同136%増、当期純利益は同368%増と大幅な増益となった。
 日本電線工業会は26日、04年8月の電線出荷実績および9月の出荷見込みを発表した。9月の銅電線総出荷量は対前年同月比7・4%増の7万3700トンとなる見通し。需要のけん引役である電気機械、建設・電販、自動車の3部門が堅調なほか、通信部門の出荷が7月から好調で、特に9月は同32・3%増と大きな伸びが予想される。