2004年11月17日(水)
 非鉄製錬大手8社の2004年9月中間期決算が16日までに出そろった。今中間期業績は、事業構造改革を進めてきた中で合理策や事業の「選択と集中」などの取り組み成果を積み上げると同時に、市況上昇、堅調な素材需要という「追い風」を受けて、過去最高益を確保するケースも相次ぎ、大半が増収増益となった。期末配当も多くが増配を予定しており、通期でも好業績が確実な情勢だ。
 電線メーカー大手7社の2004年9月中間期決算が出そろった。自動車やデジタル家電関連の堅調な需要と事業構造改革の奏功によって、増収増益が相次いだ。通期業績予想でもほぼ全社が経常利益ベースで黒字を見込む。しかし、懸案の情報通信事業については、光ファイバーの足元の国内需要が低迷していることを背景に、赤字を解消しきれなかった。

 今中間期は、銅価高騰も各社の収益に大きく影響した。売上高が総じて前年同期を上回った一方、産業用電線など一部の製品では販売価格に銅価分を上乗せできず、利益を圧迫した。

 情報通信分野は、ファイバー・トゥ・ザ・ホーム向けの光機器・部品は堅調に推移したが光ファイバー・ケーブルは需要回復の兆しが一向に見えない。このため、03年度に続き減損処理や人員削減を実施するところもあった。
 日立電線は、中国の全額出資子会社である日立電線(蘇州)有限公司の資本金を、現在の約13億円から年内に20億円に引き上げる計画。そして2005年以降に設備増強しながら、売上高の6割を占める無線LAN内蔵型のノートパソコン向けや医療用同軸ケーブルなどを伸ばしていく。

 売上高は当初計画していた月1億円に対して足元は7割程度で推移しているが、今後は設備増強などにより3億円規模の売上高をめざす。