2004年11月26日(金)
 住友金属鉱山の金属事業は来期以降、さらに増収増益を確保する方向にある。銅製錬では2005年5―6月には現行の30万トンから36万5000トン態勢に移行、下期以降フル生産に入る予定であるほか、ニッケルや金も安定操業を続ける見込み。銅やニッケルでは、市況が中期的に底堅く推移していく見込みで、とくに銅については原料条件が大幅に改善される好材料もあり、増産益を積み上げていく可能性が高い。
 住友金属鉱山は2層めっき基板の設備増強を進めているが、2004年度末までに足元の年200万平方メートルから240万平方メートルに引き上げる。液晶ドライバーICのファインピッチ化により、TAB(テープ自動ボンディング)からCOF(チップ・オン・フィルム)方式へのシフトが加速。さらに大型液晶パネルの需要拡大により、需給ひっ迫感が強まっているためだ。
 東京都伸銅品商業組合MR委員会(谷川則行委員長)は24日記者会見し、「10月の伸銅品生産はおおむね横ばいで、一部に調整色も出てきている」と、需給環境にやや変化が出ているとの考えを明らかにした。ただその一方で「依然として条製品を中心に高水準な部分もあり、今後も全体的にはそれほど落ち込まないだろう」との認識を示した。