2004年11月29日(月)
 日本アルミニウム協会は26日、2004年度上期(4―9月期)のアルミ地金・同製品需要実績を発表した。それによると、総需要は2年連続で200万トン台を維持し、前年同期比6・4%増の216万8439トンと好調に推移した。猛暑で缶材などが高水準だったほか、自動車向けも底堅い状態が続いている。
 日本伸銅協会は26日、10月の伸銅品生産速報を発表した。それによると、全品種合計が前年同月比1・5%増の8万6340トンと、13カ月連続で増加した。銅条・黄銅条などの条材や、銅管などの数量の大きい品種が堅調なことが主因。
 海外アルミ相場が2004年末を迎えようとする段階で、堅調を保っている。懸念されていた米国需要の落ち込みは、現時点で予想を上回るものでなく、現物在庫の減少と世界的な自動車向け需要が伸びていることに加え、非鉄相場をけん引する銅相場の足腰もしっかりしているためだ。

 ここへきて急速に進んでいる円高要因を、国内市場関係者は採算面でマイナス影響するものとして気にかけているが、海外相場自体は、05年以降も底堅いとの観測が根強い。大手商社はどう見ているか。

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