2005年01月06日(木)
 2005年明けの非鉄内外市況が早くも波乱の展開となっている。海外(LMEセツルメント)は現地12月31日に銅・鉛・亜鉛・アルミがそろって04年最高値を更新して引け、NYCも年明け直後の1月3日に急騰していたが、国内取引が再開された5日の入電でいっせいに急落、今後の方向性が大きく揺さぶられている。大相場を引き継いで年越ししたはずだったがいきなりの急変ぶりだけに市場関係者のとまどいも大きい。
 伸銅メーカー、伸銅品流通、銅原料流通による「三銅業合同年賀交歓会」が5日、東京飯田橋のホテルグランパレスで開催された。参加者は約500人。

 年頭の辞では、古河潤之助・日本伸銅協会会長が「04年度の伸銅品生産量は3年ぶりに100万トンを超える見通しだ。本年は、昨年のような高い景気の伸びは望めないだろうが、やはり04年度並みの生産量になるだろう。これからは生産量によって一喜一憂するのはやめて、今後増大してくる中国の伸銅品に備えて、技術的な差別化を図るため、産官学の連携を進めていきたい。また、日本の伸銅業界の規模は世界的に見るとまだ小さい。今後の業界の動きを協会として支援していきたい」と述べた。
 フジクラは5日、米アルコアとの間で運営している合弁会社アルコア・フジクラ・リミテッド(本社=米国ミシガン州、以下AFL)での業務提携を、本年3月末日付で解消すると発表した。AFLは自動車用ワイヤハーネス、光通信ケーブルの製造販売などを手掛けてきた。今後はフジクラが情報通信事業、アルコアが自動車事業をそれぞれ継承、単独展開していく。