2005年01月07日(金)
 内外非鉄相場が年末年始乱高下してきたが、銅、アルミなどの市場関係者では「足元は次の高値圏に向かう調整場面」との見方を強めている。地金の国際需給がタイトにある基本構図が不変であることに加え、銅については、製錬能力増強の可否がいまだ不透明で、年後半に大きく需給バランスに向かうとの見方が揺れ始めている。

 また、銅に加えアルミにも影響するが中国が年明けから地金の輸出関税を設け、内需優先政策に舵を切ったことから中国玉が国外に出づらくなり、国際需給引き締まりに作用していくことも想定される。
 三菱マテリアルは6日、40ミリ×25ミリという世界最小クラスの高速電力線通信(PLC)モジュールを開発したと発表した。今後の需要拡大が期待できるネットワーク音楽配信市場に対応したオーディオ専用で、雷サージ対策回路や漏洩電界低減回路技術とともに、北米や欧州、アジア市場で本格的な販売を開始する。

 中国が2005年明けから運用を開始している海外の中国向けスクラップ輸出業者登録制度で、第2次登録企業リストを昨年28日に発表した。今回は、合計1010社で、その内、日本企業が129社になり、ほかに台湾、イタリア、香港などの企業が多い。

 なお、登録制度運用開始下での中国向け輸出の日本からの初荷は、今週末から本格化する。昨秋の第一次登録業者などでは、通常通り、輸出業務を続けている。