2005年01月31日(月)
 日本アマゾンアルミニウム(NAAC、高嶋伸享社長)へ出資する古河スカイや新日本製鉄をはじめとする株主8社は、NAAC株を三井物産などへ譲渡する。日本アマゾンアルミは、きょう開催の取締役会で譲渡の承認を決めることにしている。今回の株式譲渡にともない、三井物産の持ち株比率は12・39%に上昇し、筆頭の国際協力銀行(JBIC)に次ぐ第2位株主へ浮上する。

 NAACは、日本・ブラジル間の経済協力案件として、アマゾン川流域のボーキサイトを利用してアルミニウム製錬事業を行う「アルブラス社」に対し出資する日本側投資会社。1977年に、民間企業32社と海外経済協力基金(現JBIC)が出資し、設立された。
 財務省は28日、04年の1―12月の非鉄輸入通関(速報)を発表した。非鉄地金は国内需要のタイト感を背景に、銅スクラップを筆頭として、黄銅・青銅スクラップ、銅合金スクラップの伸びが顕著となった。

 銅価の高騰を反映して、一部品種を除いて03年比で輸入価格が軒並み上昇した。05年も世界的需要のひっ迫からこの傾向が続く見通し。
 財務省は28日、04年の1―12月のアルミ輸入通関の実績を発表した。04年は軽圧品は全品種で好調で、8万4892トンと03年比48・3%増となった。板類は6万1427トンと同56・4%、箔類は9611トンと同43・3%の大幅増加。一方、地金類はほぼ横ばい。スクラップは同7・0%の減少となった。

 合金地金は、世界的に好調な自動車生産を背景に需要が増大しており、97万1498トンで同7・8%増だった。アルミ地金は204万9904トンと同0・5%の微増となった。