2005年02月15日(木)
 国内亜鉛建値が14日、先週末の海外相場上伸を受けて約6年半ぶりの高値となるトン当たり18万3000円を付けた。銅でも内外で反発に転じているが、亜鉛建値は2004年10月下旬に一度後退した後、3カ月半にわたって一貫して上がり続けており、非鉄各品種の中で目立っていた出遅れ感を埋めつつある。
 亜鉛のLME相場が12日入電で1314ドル(セツルメント)と、7年4カ月ぶりの最高値を更新している。銅相場高に加え単独材料として、中国大手製錬所の電力不足による生産制限、さらに日鉱金属・豊羽鉱山の操業休止の報が強材料となった。市中筋は「1400ドルはない」(大手製錬メーカー)との声だが、60万トン余のLME在庫はまだまだ減少余地があり、中国の減産が長引けば相場続伸の可能性も否定できない。
 昭和電工の2005年12月期連結ベースの設備投資は、423億円と、前期の299億円から4割以上増加する見込みだ。電子・情報部門の投資が拡大することに加え、アルミニウム部門は約100億円と、前期並みの水準を確保。このうち、ED管については今後、能力増強を図っていきたいとしている。