2005年02月22日(火)
 三井金属は、ITO(インジウムと錫の酸化物)ターゲットと光学用単結晶を柱に機能材料事業を強化する。ITOは現在、月産能力22トン態勢を整えているが、需要動向に応じて設備を増強。2005年中には30トン態勢にする。光学用単結晶は、半導体製造装置の次世代ステッパー(露光装置)用レンズ材料として、フッ化カルシウム単結晶を拡販する。
 LME銅が先週末、上海銅などとともに投機買いが拡大してセツルメント・ベースでトン当たり3339ドルとドル建てによる過去最高値を更新、3カ月先物でも16年ぶりの高値3223ドルを付けた。

 今回の展開について、トレーダー筋では過熱気味として、「短期的な調整はいつ起こってもおかしくない」(トライランドメタルズ)と指摘しているが、同時に次の上値抵抗線突破に挑む可能性もある。
 三菱マテリアルは21日、海外鉛相場急伸を受け、2月積み鉛建値をトン当たり5000円引き上げて14万9000円に改定すると発表した。新建値は、2005年明け以来の高値。月間平均建値は、2700円高の14万6700円となった。