2005年02月24日(木)
 三菱マテリアル(井手明彦社長)と北海製罐(小鷹秀樹社長)は23日、飲料用アルミ缶事業を統合することで合意したと発表した。今年10月1日にアルミ缶事業をそれぞれ分離し、三菱マテリアル80%、北海製罐20%出資の統合新会社を設立する予定。これにより、売上高は約670億円、シェア約27%となり、単独会社としてはアルミ缶容器業界でトップクラスの製造・販売会社が誕生する。
 海外非鉄相場が、さらに歴史的高値圏に突入している。セツルメント・ベースでLME銅は、3367ドルとドル建て過去最高値を連日更新し、アルミは1972ドルと95年以来、亜鉛は1383ドルと97年以来の高値をそれぞれ付けた。

 中国の買い活発化が背景にある模様だが、NYC銅は伸び悩んでおり、引き続きLME現物での投機買いが特に目立つ。
 先週17日に行われた衆議院予算委員会で、原材料の安定確保について政府の姿勢をただした吉良州司・衆議院議員は、産業新聞の単独インタビューのなかで、レアメタル備蓄に関し、「足元の供給不安はないが、備蓄というのは、今大丈夫だからやめようという問題ではない。希少金属は偏在し、地政学的に見ても、かなりリスクがある。備蓄は続けるべき」などと語り、備蓄の必要性を強調した。