2005年02月25日(金)
 亜鉛製錬メーカーと国内ユーザー業界との2005年積み電気亜鉛値決め交渉がスタートしているが、製錬側は、04年比で輸入プレミアムがトン当たり40―50ドル上昇したことで、実勢ベースで国内地金価格が国際価格を下回る「陥没」の度合いが強まっているほか、(1)買鉱条件の悪化(2)製錬用薬剤などの高騰――などを理由に、6000―7000円の価格是正を求めていく。
 日本伸銅協会は24日、1月の伸銅品生産速報を発表した。それによると、全品種合計は前年同月比5%減の7万8390トンと、昨年12月から2カ月連続で減少した。銅条や黄銅棒など数量の大きな品種で生産が落ち込んだほか、増加した品種も銅板を除いてわずかな伸びにとどまっているのが主因。
 2月第4週のアルミスクラップ市況は、強横ばい。今月後半の大手合金メーカー各社スクラップ購入価格は先週16日、足元の新地金相場は上昇していたが、様子見を決めたため据え置かれた。

 しかし海外アルミ相場は堅調に推移、1900ドルの大台を突破。23日入電ではLMEセツルメントベースで1972ドルと95年2月以来の高値を付け、現在の水準を維持すれば、3月上旬にはスクラップ価格の上伸は確実な情勢か。海外アルミ相場は、最高値を更新し、ここ数年の動きでも最高値圏。