2005年03月01日(火)
 オーナンバ(本社=大阪市東成区深江北、小山正孝社長)は28日、本社において記者会見を開き、本年4月からの新たな3カ年経営計画『POST PLAN』を発表した。ニュービジネスの太陽光発電配線ユニット、極細電線など特殊ケーブルの拡充を国内外で図り、3年後の2008年3月期には連結売上高270億円、経常利益16億円、純利益8億円をめざす。

 太陽光発電配線ユニットの海外生産は、昨年2月から中国江蘇省の欧南芭電子配件(昆山)有限公司で、同11月にはメキシコ・ティファナでも開始しており、本年3月には欧州のチェコと英国でも開始する予定。これによって日・中・米・欧の4極生産態勢を確立することになる。
 経済産業省は28日、1月の地金を含む非鉄製品の生産・出荷・在庫統計を発表した。それによると、地金関係は、電気銅と亜鉛の生産が微増しているものの、それ以外は全て前年同月比でマイナスとなった。両品目は例年1月は生産を増やす傾向にあり、今回の増加もこれが要因と見られる。
 日本電線工業会(佐藤教郎会長)が28日に発表した統計によると、2004年1―12月の国内銅電線出荷実績は83万4615トンで、4年ぶりの対前年比プラスとなった。

 建設・電販、電気機械、自動車の3部門が堅調に推移したほか、1―3月に銅価高騰に伴う仮需の発生もあり、全体で対前年比4%増となった。一方、光製品は同13%減の1572万キロメートルと厳しい出荷状況が続く。