2005年03月03日(木)
 日商岩井アルコニックス(正木英逸社長)は、収益性の高い電子材事業と双日金属販売から譲り受けたアルミ二次合金・スクラップなどの事業を中心に、一層の業容拡大を図る。これにより、2007年度連結売上高は、1268億円まで拡大をめざす。また、電子材事業強化の一環として、アドバンストマテリアルジャパン(AMJ、中村繁夫社長)への出資比率(現在55%)を近く高める予定だ。
 地区大手非鉄流通の市原金属産業(本社=名古屋市中区上前津2―9―10、市原正樹社長)は3月下旬から、カドミレス黄銅棒の在庫販売を開始する。産業用素材に対する社会的な環境負荷低減ニーズの高まりに対応するためのもので、当面は丸棒、六角棒全40サイズをワンサイズ約150キログラム揃え、ユーザーや仲間問屋へのサンプル販売を行う方針だ。
 財務省はこのほど、1月のレアメタル輸入通関実績をまとめた。バナジウムの輸入数量は鉄鋼添加用の需要拡大が続き、前年同月比で大幅な増加。ガラスの研磨材などに使う酸化セリウムや、チタン、タンタル、クロム、インジウムなども2ケタ増えた。

 モリブデンやアンチモン、タングステンなどは減少した。輸入平均単価はバナジウム、モリブデン、インジウムなどが前年同月比で3倍に値上がりした。