2005年03月18日(金)
 海外非鉄相場が、天井感が指摘される一方、ファンド筋の買いから再び押し上げられている。17日入電では、LME銅はセツルメント・ベースでトン当たり3413ドルとドル建てで過去最高値を更新した。

 他にもアルミが2000ドルを超えて10年ぶりの高値圏を維持、亜鉛は1430ドルと8年弱ぶりの高値を付け、直近高値を更新中だ。

 銅やアルミの現物については、東アジア地域における荷繰りが「以前の絶対的不足状況を脱し、緩和に向かっている」(需要家・生産者)との指摘も散見され始めている。

 原油を含めた国際商品市況が続騰しており、ドル安の流れが変わらない限り、ファンド資金が大量に商品全般から流出することはなく「一気に反落するおそれはない」との予想が大勢を占めているが、現物需給との関係から足元の高値相場の持続性について、関係筋の間では不安も広がりつつある。
 住生活グループは来期を初年度とする3カ年中期経営計画を策定し、この中で、トステムの08年3月期売上高は6500億円、営業利益430億円、営業利益率6・6%を実現させるとした。

 また、東洋エクステリアも3年後売上高605億円、営業利益43億円、営業利益率7・1%と、トステム同様大幅な収益好転を見込んでいる。
 電子情報産業の調整局面が続いている。携帯電話やパソコンに加え、薄型テレビ、DVDプレーヤー、デジタルカメラを中心とするデジタル家電などの最終製品は、昨年夏のアテネ五輪以降需要は一服。これに伴い電子部品・材料なども生産調整している。

 ただ、足元のデジタル景気はまだ始まったばかり。本年下期以降は再び成長軌道に乗り需要は拡大する見通しだ。そこで、2004年の電子部品・材料の輸出動向をまとめた。

 財務省の通関統計をもとに電子部品・材料26品目をピックアップし、03年と04年の輸出数量を比較した。それによると、銅粉や銅箔、永久磁石、リチウムイオン電池、コンデンサ、DRAMなどの20品目が増加。下期は調整局面に入ったものの、五輪特需という上期の旺盛な需要により、04年の輸出数量は大幅な伸びを示した。