2005年04月11日(月)
 昭和電工におけるタイのアルミ自動車熱交会社「昭和アルミナムタイランド」(SAT、中村盛計社長)は、主力のコンデンサー生産・販売に加え、ヒーターコア事業も大きな柱として拡大させていく。現在は、日本および米系自動車メーカーの2車種に採用されているが、今年9月までに合計5車種へと採用を増やす。昭和電工では、SATへヒーターコア生産を集中し、効率的な同社工場の強みを発揮させ、コスト面でも高い競争力をいかしていく。
 同和鉱業は秋田地区の子会社で手掛ける環境事業をさらに強化する。家電リサイクル事業を展開するエコリサイクルはこのほど、約3000万円を投じて粉砕機を導入。廃プラスチックのリサイクルを開始した。さらに土壌処理事業の花岡鉱業では2005年度の処理量を昨年比20%増の30万トンを見込んでいるほか、小坂製錬でも電子基板などのリサイクル処理量が2万トンを超える計画だ。
 高騰を続けてきた海外非鉄相場がいつピークアウトするのか注視されているが、現地7日にはLME銅相場が、セツルメントでトン当たり3435ドルとドル建て以降の過去最高値を更新した。3月後半にかけて調整ムードが広がっていたが、大方の予想通り下げは浅く底堅い展開を続けている中での現象で、本格調整に移行する前に、もう一段上伸する可能性がある。