2005年04月20日(水)
 古河電工は伸銅品の生産設備を増強する。日光事業所に約15億円をかけて溶解用誘導炉と焼鈍炉を各1基ずつ導入する。同社が力を入れるコルソン合金など新素材の製造効率及び生産能力アップを図る。
 三井金属は19日、4月積み亜鉛建値をトン当たり5000円引き下げて17万8000円に改定、即日実施した。月間平均建値は2000円安の18万3900円。海外亜鉛相場下落を受けたもので、先週14日に続く引き下げ。新建値は2月10日以来の低水準。
 スポンジチタンの国際スポット価格が一段高となった。鉄鋼添加向けに引き合いが強い一方、スポンジチタンメーカーの増産が追いつかず市中に出回る数量が乏しいためだ。同様に鉄鋼添加向けに使うチタンスクラップ相場も高止まりしており、チタン相場の過熱感は一向に冷める気配を見せない。

 足元のスポンジチタン価格(純度99・6%)はキロ当たり30―33ドル。第2週まで27―32ドルで取引されていたが、14日に安値の成約価格も30ドルに達した。スポット価格は年初比で約5倍に急騰したことになる。