2005年04月22日(金)
 フジクラの中国子会社である藤倉電子(上海)有限公司(FESL)は、フレキシブルプリント回路基板(FPC)の生産能力を拡大するため、本年3月中旬に同市内の新社屋へ移転した。新工場の延床面積は旧工場の3倍近い約2万平方メートルで、既に稼働開始している。

 フジクラはタイ、日本のFPC製造拠点でもそれぞれ建屋を増設済み。これらの増強によって、足元の受注対応だけでなく、急な需要拡大時にグループ全体で垂直立ち上げが可能な態勢を整えた。
 三井物産非鉄販売は中国の深セン天馬微電子製の液晶表示装置を拡販する。STN(超ねじれネマティック)などローエンドの液晶はすでに日系メーカーへの販売実績がある。今後はTFT(薄膜トランジスタ)などハイエンドのカラー液晶もラインアップに加え、車載機器や携帯電話への採用拡大を図る。
 三菱マテリアルは21日、4月積み鉛建値をトン当たり3000円引き上げて14万9000円に改定すると発表、即日実施した。為替が小康状態にある中、海外鉛相場が反発に転じたため。月間平均建値は、900円高の14万9500円となった。