2005年04月28日(木)
 三井金属は27日、2005年度を初年度とする新中期経営計画(3年間)を発表した。(1)電子材料(2)金属・環境リサイクル(3)自動車用機能部品――のコア事業や技術力の強化に向け1000億円の投資を実施するとともに、07年度末に連結株主資本比率45%、D/Eレシオ(有利子負債/株主資本)0・6をめざす。
 足元の電子材料業界は12―2月で底入れして回復の兆しを見せている。しかし今後の需要動向を判断する重要な指標となるのが家電や電子部品メーカーなど需要家の業績内容。

 こうした中、半導体メーカーのNECエレクトロニクスは26日、2005年3月期の連結純利益が前期比43%減少したと発表した。06年3月期も19%減を見込んでおり、電子材料業界にとっても今後の事業環境の厳しさを示唆する内容となった。
 財務省は27日、2005年3月の非鉄輸入通関実績(速報)を発表した。それによると、精製亜鉛99・99%以上(242円以下)=電気亜鉛は2086トンと前年度同月比185倍の大幅増加となり、国内供給タイトから輸入が促進された模様。銅スクラップは4897トンと同4%増。鉛地金は2731トンと同11%増。