2005年06月01日(水)
 自動車用廃バッテリー(ケース付き)の国外流出が止まらない。財務省の4月輸出通関統計では、自動車用バッテリーの輸出総量は重量ベースで4678トンに達し、多くが中古品の名目で積み出された廃バッテリーと見られる。特に3574トン、75%を占めるベトナム向けは単価から判断しても、ほぼすべてが廃バッテリーと判断される。

 これは中小規模が多い国内鉛二次精錬メーカー10社が必要とする原料分に相当し、一部には休炉を余儀なくされるケースも出てきた。今後、バッテリーメーカー向け再生鉛地金の供給に支障が出てくるおそれもある。
 三井金属は機能材料事業の売上高を、中期計画の最終年度である2007年度までに足元の約400億円から500億円以上に引き上げる方針。液晶パネルの透明導電膜材料であるITO(インジウムと錫の酸化物)ターゲットやニッケル水素電池に使う水素吸蔵合金などの伸びを見込む。子会社で事業展開している単結晶材料も今後の成長事業として強化する。
 日本アルミニウム協会は31日、2004年度(04年4月―05年3月)のカラーアルミ出荷実績を発表した。それによると、建設資材、非建設資材合わせた総出荷量は、前年同期比3・8%減の2万8228トンで、3年ぶりに前年度比マイナスとなった。過去最高を記録した03年度実績には及ばないが、高水準の数量を確保している。