2005年07月14日(木)
 レアメタル専門商社のアドバンストマテリアルジャパン(AMJ、東京都港区)は、希土類の輸入販売を強化する。世界最大の希土類供給国である中国の現地メーカーと10月に合弁会社を設立。現地で生産した希土類の粗原料や合金に加工した製品を日本市場向けに販売する。これにより輸入シェアを足元の10%から20%に引き上げる方針。
 鉛のLME在庫が増加している。先月初旬には3万トン台前半の低水準で推移していたが、ここ1カ月間で約2万トン増加し、減少をたどる以前の昨年9月の水準まで積み戻した。

 LME相場も月初に暴落して売り場が失われており、さらにこの時期が夏季のバッテリー需要期を迎えて毎年在庫が薄くなるほどの繁忙期に当たることから、市中筋は「なぜこの時期に在庫が増えるのか不可解だ」と首をかしげている。
 アルミ流通のエムエートレーディング(辻村豊社長)は、量よりも質を重視した収益性に軸足を置く取り組みを推進する方針だ。同社は、前期(2005年3月期)売上高が約41億円と、前年実績を下回ったものの、経常利益は増益を確保。今後については、財務体質も含め、一層の基盤強化を進めていく。