2005年09月08日(木)
 世界最大のアルミ生産国である中国の輸出攻勢が、税制の見直しなどから踊り場に差し掛かり、国際需給にどう影響を与えていくのか注目されているが、三井物産メタルズによると、2005年は需要減退要因の方が大きく10万トン強の供給過多となる見込みだ。

 ただ、06年は後半にかけて需要が回復する一方、中国の輸出抑制鮮明化などの供給懸念から再び供給ショートに転じ、LME相場(3カ月先物)もトン当たり2000ドルを大きく超えていくことが予想される。
 亜鉛相場の値動きが激しくなっている。LME在庫の40%以上が集中する米ニューオーリンズのハリケーン被害に関連した思惑により、現地6日のLME市場の現物相場は1400ドルを挟み急騰後に急反落。

 1日の変動幅は50ドル以上に達するなど乱高下が続いている。ニューオーリンズにあるLME在庫の情報は錯綜しており、目先の亜鉛相場は波乱含みの様相を呈している。
 三菱マテリアルは7日、9月積みの鉛建値をトン当たり3000円引き上げ14万5000円に改定したと発表した。平均価格は2400円値上がりして14万4400円となった。