2005年09月20日(火)
 住友金属鉱山は、東予工場(愛媛県新居浜市)の電気銅生産能力の引き上げを図る中、増強分の電解工程について生産コスト面で優位性のあるパーマネント・カソード(PC)法を採用、ユーザー側の理解を踏まえた供給態勢を確立し、2005年度生産量は計画通り従来比6万5000トン増の36万5000トンとなる見込みだ。

 06年度に能力フルの41万トン、市場環境に急変がなければ07年度には最終目標としてきた45万トン態勢に移行しPC法での生産分は15万トンとなり、増強によるスケールメリットとコスト競争力強化を併せて実現させる方針だ。
 群馬アルミニウム(川渕秀昭社長)は、加工品製造に注力し、収益性の向上を図る。加工品の売上高比率は前期で約45%に達しているが、今期は50%へと引き上げる。また、先月末からは伊勢崎工場(群馬県伊勢崎市)で新しい現場改善活動を立ち上げるなど、効率的な生産態勢構築も推進していく方針だ。
 ニッケルの国際価格が急落している。LME相場は16日入電で前日比665ドル安の13735ドル(セツルメント)と、月初と比べて約15%安、本年に入ってからの最安値を記録した。ステンレスの減産継続が背景にあるが、銅などメタル全般の軟化、LME在庫の増加などの弱材料が重なって、投機筋の失望売りを呼び込んだ。