2005年10月06日(木)
 ロンドン金属取引所(LME)の銅在庫が、連日大幅に減少している。今週明けから計6900トン減と減少前ピークの約8万4000トンの10%近くに相当する。

 「一部トレーダーの実需とは関係ない動きによるもの」と指摘されているが、アサルコでの製錬所閉鎖のニュースなど強材料が出ている場面だけに、在庫減は相場をさらに押し上げる方向に作用する可能性が高い。

 国内では、円安傾向にあることから海外銅相場上伸は直接銅建値底上げにつながる。銅相場は短期間の内に新たな局面を迎えようとしている。
 昭和電工は5日、子会社の昭和電工アルミ販売(本社=大阪市阿倍野区、米山正吉社長)が10月1日付で(アルミ)板加工センターを昭和電工堺事業所内に設立するとともに、東京支店(東京都中央区)を新たに開設したと発表した。

 昭和電工アルミ販売は、今回の支店開設と加工機能充実化で、2006年売上高200億円を実現させる方針だ。
 非鉄流通大手の山崎金属産業は5日、群馬工場(群馬県伊勢崎市)の開所式を行った。従来、物流拠点であった群馬センター内に1億円を投じてプレス機とブレージング炉を各1台ずつ設置。オウトクンプ社が中心となって事業展開している「キュプロブレーズ」技術を使い、銅製の加工部品を生産する。

 同社では来年初めには生産を本格化させ、「2006年内に月数千個レベルの生産をめざす」(山崎洋一郎社長)。