2005年10月07日(金)
 ロンドン金属取引所(LME)の銅現物相場がトン当たり4000ドルの大台を突破した。増加傾向にあった取引所在庫が再び減少に転じているほか、米国やザンビアなどでは供給懸念が広がっている。

 一方の需要は相変わらず好調で、現物需給のひっ迫感を背景に投機筋が一段と買い圧力を強めている。今後は先物相場も4000ドルをめざすとの指摘が出ており、現物相場はさらに上値を試す展開が予想される。
 国内産銅建値が1980年(昭和55)8月以来25年ぶりの高値に高騰した。海外銅相場の連騰と為替の米ドル高・円安の定着が要因。

 日鉱金属は6日、10月積み産銅建値をトン当たり2万円引き上げ、52万円(月間平均51万7000円)に緊急改定すると発表、即日実施した。
 昭和電工アルミ販売は5日、東京支店の開設などにともない、米山正吉社長、渡辺芳一・昭和電工執行役員圧延品事業部長が記者会見を行った。

 このなかで、同社の東日本地区アルミ板販売は現在月間700―800トンレベルだが、倍増の1500トンへ拡大させたいとしている。