2005年10月27日(木)
 住友金属鉱山の機能性材料事業の主力製品である2層めっき基板が好調だ。液晶パネル市場の成長に加えて、液晶駆動IC実装で3層構造のTCP(テープ・キャリア・パッケージ)から、回路をファインピッチ化できるCOF(チップ・オン・フィルム)へのシフトが加速しているためだ。

 生産の中心になっている磯浦工場を含めた新居浜地区にある生産設備はフル操業が続いており、計画している2005年度末までの年産450万平方メートルへの能力増強を急いでいる。
 日本伸銅協会は26日、9月の伸銅品生産速報を発表した。全品種合計の生産量は前年同月比4・7%減の8万2100トンとなった。

 数量規模の大きい銅管が生産のシーズンオフ入りしたことなどの影響が大きく10カ月連続減となった。  ただ、減少幅自体は2005年明け以降2番目に小さく、銅条などが回復傾向を維持していることが下支えた結果と見られる。
 三菱アルミニウムが26日に発表した2005年度下期販売計画によると、アルミ板材・押出材の月間販売量は前年同期比1%増の1万5120トン、アルミ箔は同7%増の1976トンと、堅調さを持続する見通しだ。

 輸送熱交向けの板材、自動車関連向けの押出材、コンデンサー向けの箔などで、上期に引き続き好調推移が見込まれる。