2005年11月14日(月)
 新日鉄化学は11日、フレキシブル回路基板(FPC)材料の銅張積層板(2層CCL、製品名『エスパネックス』)で年産850万平方メートル態勢を整えたと発表した。

 新工場の建設を進めてきた九州製造所で7月に年産能力150万平方メートルの第6系列が営業運転を開始したのに続き、このほど同150万平方メートルの第7系列も試運転を開始。12月から予定通り営業運転を開始する見通しになったことで、年産550万平方メートルの千葉の木更津製造所との2拠点態勢を確立した。
 日鉱金属は11日、11月積み銅建値をトン当たり1万円引き上げて54万円に改定すると発表した。1980年4月以来の水準で、本年最高値を更新した。月間平均建値は6500円値上がりし、53万6500円となった。
 中国産錫地金の輸出プレミアム(割増金)が一段高となっている。中国の国内価格が国際価格より割高で、その格差を埋めるためにトン当たり1000ドルを超える輸出プレミアムが加算されているという。国内の輸入業者筋では中国産への敬遠を強めており、これに東南アジアからの入荷難が加わると、年末にかけて国内需給にタイト感が生じる可能性もありそうだ。