2005年11月22日(火)
 鉛亜鉛製錬の住友金属鉱山播磨事業所は、競争力強化策としてコスト面で優位性の高い亜鉛リサイクル原料・酸化亜鉛鉱の使用比率引き上げを進めている。2005年度上期はほぼ40%に達し、04年度比で10%程度向上したが来期以降、設備改善などからさらに引き上げる方針だ。
 日鉱金属は21日、11月積み産銅建値をトン当たり2万円引き上げ、58万円に緊急改定、即日実施すると発表した。今月1日を含めて4回目、計5万円の値上げで、新建値の58万円は1980年(昭和55年)3月下旬以来の高水準。今回の建値引き上げにより、月間建値平均はトン55万3500円に切り上がる。
 住友軽金属・住軽商事グループのアルミセンター(本社=大阪府摂津市、小田切邦彦社長)は、非鉄流通問屋の芳澤鉛錫(本社=大阪府茨木市、柳原忠人社長)の銅管を含む管材事業を受け継ぎ、12月から本社管材部と九州管材部を開設する。

 引き継ぐ主な管材は建築給湯用銅管・継手、給湯用被覆銅管、医療用銅管メディカルカラーチューブなどだが、現在はその品種と在庫量を選別中。芳澤鉛錫の大阪第1営業部および九州営業部の人員十数人も同時に引き継ぐ。