2005年12月07日(水)
 三菱マテリアルと同和鉱業は6日、銅製錬及び関連する金属回収事業で提携すると発表した。

 三菱マテリアルを中心に同和鉱業などが出資する小名浜製錬(小名浜製錬所=福島県)における新炉導入、また同和グループの小坂製錬(秋田県)でのリサイクル炉建設などを踏まえたもので、2007年度内には具体化する見込みだ。
 日鉱マテリアルズは6日、半導体用の高純度銅スパッタリングターゲットの生産能力を増強すると発表した。

 製造拠点の磯原工場(茨城県)に約10億円を投資して原材料の銅地金を精製する工程を増強、現在の月産30トンから約40トンに引き上げる。2006年11月に増強工事が終わる予定で、同12月から稼働させる計画。
 日鉱金属は6日、12月積み産銅建値をトン当たり3万円引き上げ、60万円(月間平均59万5200円)に緊急改定、即日実施すると発表した。産銅建値のトン60万円大台回復は1980(昭和55)年3月中旬以来のこと。また、2001年11月の安値(20万円)からの上げ幅は3倍に達した。

 今回の引き上げは、LME銅の急騰と、為替の続落が要因。