2006年01月12日(木)
 昨年12月からの寒波到来で、補修用バッテリーの出荷が急増しているようだ。当初の暖冬予想により在庫を圧縮していた一部の販売筋では、在庫が一掃されて入荷待ちとなっているという。

 これを受けてバッテリーメーカーは急きょ増産に追われ、最大手のジーエス・ユアサは昨年12月の生産実績が前年同月比20%増に達した。鉛地金の需給バランスもこの冬季需要期に一段と引き締まりそうだ。
 三菱アルミニウムは11日、アルミ地金が高騰していることを受け、本年3月検収(販売)分から、アルミ箔製品をキロ当たり70円値上げすると発表した。

 対象製品はプレーン箔、アルミ箔容器、家庭用アルミ箔の3分野だが、今回は食品包装などに使用される軟包装用箔を主体に行う。
 ロンドン金属取引所(LME)の銅在庫が2004年10月1日以来、1年2カ月ぶりに10万トン台を回復した。昨年7月には一時2万5000トンと歴史的な低水準に減少。これが投機筋の買い材料となり、LME相場をドル建て移行後の最高値へ押し上げた一因となっていただけに、今後の在庫推移に注目が集まっている。