2006年01月13日(金)
 日立電線は12日、銅合金条の生産能力を30%増強すると発表した。25億円を投じて土浦工場(茨城県土浦市)の製造設備を更新・増設。2006年10月からの稼働をめざす。

 ICリードフレーム向けなどで需要が拡大している高強度系銅合金条の生産を引き上げるのが狙い。

 また、自動車用コネクタなどへの適用を視野に入れた新銅合金条の生産も本格化させる。
 古河サーキットフォイル(本社=栃木県今市市、久守猛社長)は、国内および東南アジア市場で電解銅箔の値上げ交渉を進めている。

 代表品種である厚さ35ミクロンの汎用箔について、国内向けは1月積み分から1キログラム当たり100―150円、東南アジア向けは2月積み分から同1ドル強の上乗せをめざす。原材料となる銅の価格が上昇し続け、収益を圧迫しているため。
 三井金属は12日、1月積み亜鉛建値をトン当たり5000円引き上げ27万4000円に改定したと発表した。海外相場が上昇基調にあることを受け、1990年8月21日以来15年5カ月ぶりの高値に上昇した。平均建値は27万2700円となった。