2006年01月26日(木)
 日本アルミニウム協会は25日、2005年(暦年)のアルミ圧延品需給速報を発表した。それによると、圧延品の生産は、板・押出合わせて対前年比3・6%減の236万8822トンで3年ぶりのマイナス。また、出荷も同4・3%減の235万770トンとなり、3年ぶりに前年実績を割り込んだ。

 自動車向けの需要が底堅さを続ける一方、その他分野は総じて好調だった2004年の勢いが見られず、各品種ともひっ迫感は薄らいでいる。
 日鉱金属は25日、1月積み産銅建値をトン当たり1万円引き上げ、60万円(月間平均トン58万8400円)に緊急改定、即日実施すると発表した。新建値の60万円は昨年12月6日から15日の高値に顔を合わせると同時に、1980年3月以来の高水準。
 軽金属製品協会の竹平栄太郎会長(立山アルミニウム工業会長)は25日、記者会見を行い、当面の事業方針などを明らかにした。このなかで竹平会長は、「ISOやJISの改正など、業界として取り組まなければならない諸問題は少なくない」とし、陽極酸化塗装複合皮膜のJIS改正作業と国際標準化の推進を図っていく。