2006年03月01日(水)
 日本伸銅協会が28日発表した1月の生産速報によると、合計生産量は前年同月比2%増の7万9900トンとなり、04年11月以来1年1カ月ぶりに前年実績を上回った。

 リン青銅板条や銅条が前年比で2ケタの伸びを示したこと、黄銅棒も5%以上増加したことが要因。半導体・デジタル家電分野の復調や、それに伴う設備投資の拡大などで実需の回復傾向が強まっていることが背景にあると見られる。
 不二サッシは27日、来期からスタートする中期経営4カ年計画を策定したと発表した。

 最終年の2009年度には、営業利益率3%以上、有利子負債残高330億円以下に圧縮させるとともに、自己資本の充実などを図っていく。これにより同社では、事業構造の見直し、グループ再編、収益性向上をめざす考えだ。
 財務省は28日、2006年1月の非鉄輸出通関実績を発表した。それによると、銅スクラップは中国需要にけん引されて大幅増となったが、鉛スクラップは国内需給ひっ迫から急減した。銅スクラップは中国の買いが旧正月に重なって鈍化したと指摘されていたが影響は限定的だったようだ。

 またアルミでは新地金が急減し、合金地金やスクラップも減少した。堅調な自動車向け内需優先が加速した模様だ。亜鉛地金、錫地金は増加した。