2006年04月04日(火)
 国内非鉄製錬メーカーの2006年度上期地金生産計画の発表が始まった。国内外非鉄相場高騰という各社を取り巻く環境は共通しており、本来であれば各社とも増産志向を強めておかしくないはずだが、鉛や亜鉛では原料事情悪化という大きなマイナス要因にさらされている。

 また、銅でもフル生産や能力増強が具体化しているが、鉱石品位低下に対する懸念が広がっておりどこまで底上げされるか予断を許さない状況だ。
 日鉱金属は3日、4月積み産銅建値をトン当たり69万円に設定した。3月下旬に比べてトン1万円の値上げ。新建値の69万円は引き続き1980年(昭和55)3月初旬(72万円)以来の高値。
 日本伸銅は3日、4月1回目の黄銅削り粉購入価格をキロ当たり477円(油水分許容量MAX0・8%、120日手形ベース)に設定した。3月最終価格に比べてキロ15円の大幅値上げ。