2006年04月11日(火)
 新日鉱ホールディングスは10日、2008年度に在庫評価益を除く連結経常利益1600億円を目標とする中期経営計画を発表した。

 06年度以降は円高や金属価格の下落を予想しているが、電子材料や金属加工の販売数量増などにより毎年3兆1000億円前後の売上高を確保する。設備投資は海外銅資源開発や石油化学製品の増産などに3カ年合計約3500億円を予定。

 さらに08年度末の自己資本比率33・5%(05年度見通し25・2%)、D/Eレシオは1・05倍をめざし、財務体質を強化しつつ成長戦略に軸足を移す。
 住友電工は2005年度、化合物半導体事業の売上高が04年度比20%増の約170億円となり、本年度も05年度比約20%の増収をめざしている。05年度は携帯電話用電子デバイス向けのガリウムヒ素基板の出荷が好調に推移した。

 今年度はDVD(デジタル多用途ディスク)やLED(発光ダイオード)向けのガリウムヒ素基板・エピタキシャルウエハーの需要回復と、次世代DVD向け窒化ガリウム基板の市場拡大を見込む。
 三菱マテリアルは10日、4月積み鉛建値をトン当たり3000円引き下げ17万9000円に改定したと発表した。4月に入り連続の引き下げ改定となり、1月11日以来3カ月ぶりに18万円を割り込んだ。