2006年04月12日(水)
 日本伸銅(本社=大阪府堺市、亀山理社長)は、黄銅棒ロールマージン(加工賃)をトン当たり1万円引き上げると発表、きょう12日契約分から実施する。

 主原料銅・亜鉛価格の急ピッチの上昇に加えエネルギー価格、ダイス等の副資材価格の値上がりで、「原料コストアップ分を自助努力で吸収することが既に困難になっている」(吉岡毅・専務取締役営業本部長)ため。同社のロールマージン値上げは2004年春以来、2年ぶりのこと。
 日鉱金属は11日、4月積み産銅建値をトン当たり3万円引き上げ75万円(月間平均73万6500円)に緊急改定、即日実施すると発表した。今月に入り月初3日も含めて早くも3回目の引き上げで、3月末建値(68万円)に比べてトン7万円もの大幅高。新建値の75万円は1980年(昭和55)2月中旬(78万円)以来、26年2カ月ぶりの高値。
 三井金属は11日、4月積み亜鉛建値をトン当たり2万3000円引き上げ39万6000円に改定したと発表した。海外相場高を反映して2月23日と並ぶ本年最大の上げ幅を記録、推定建値平均は1万6100円上昇して38万6300円となった。