2006年04月20日(水)
 連休明けの海外非鉄金属相場は続騰した。原油や金の高騰を材料に投機買いが加速、現地18日のロンドン金属取引所(LME)の銅現物相場はセツルメントベースで前日比トン当たり425ドル高の6635ドルまで買われた。

 3月30日から12営業日連続で過去最高値を更新しており上値のメドが全く見えない状況だ。これを受け日鉱金属は19日、4月積み建値をトン当たり5万円引き上げ83万円に改定した。

 銅に追随して亜鉛やニッケル、アルミなども高騰しており、良好なファンダメンタルズを背景にした投機主導の「狂乱相場」が続いている。
 国内銅・原料市場取引の指標となる産銅建値がついにトン当たり80万円を突破。過去最高値である1974(昭和49)年5月のトン89万円奪回が射程に入ってきた。

 当時は73年のオイル・ショックを景気とした狂乱物価が産銅建値引き上げの背景だったが、今回は中国の驚異的な経済成長に後押しされた需要増の中で、世界各地での労働トラブルを背景とした供給ひっ迫の再燃、さらには1バレル=71ドル台と史上最高値を塗り替え続ける原油価格の高騰からファンドや投機資金が貴金属・非鉄金属相場に大量に流入していることが要因。
 エンジンブロック処理最大手メーカーの(株)平安(本社=京都府久世郡久御山、山本泰社長)はこのほど、関東地区エンジンブロック処理大手の山崎金属(茨城県稲敷市伊佐部、山崎勝秀社長)と原料集荷からアルミインゴットの生産・販売までの広範囲にわたる包括的な業務提携を締結した。